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⑥【鳳凰と龍と麒麟の国】創作

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2021.8.30 馬城山中腹

 

💐

 

創作のお話しです。

 

💐

 


長い時が経ちました。


麒麟の王は全てを胸に秘めて

その国を護り

 

その肉体は朽ち果て、

もう誰も知る人はいない

それほどの時間が経過しました。



男性性のエネルギーである鳳凰の王の力は絶大でしたので、


龍の王の封印でもバランスが取れず、やはり、男性性のエネルギー優位で、国は成されていきました。


女性性は霊体次元〜意識・想い

男性性は肉体次元〜事象・物質

本来は二つで一つなのです。


女性性が失われ、

男性性が優位になるとは

つまり物質文明が発展するという事


女性性が失われた事で【想い】は欠落しましたが

男性性優位で【物質文明】は素晴らしい発展を遂げました。



封印された龍族の女神


鳳凰の王

龍の王


その想いを護った麒麟の王


それぞれに…


国という国土と

国民という意識を


護ったのでした。


かつてこの国にはそのような存在がありました。


麒麟の王亡き後は、

誰一人として知る人は居ないけれど、

引き継がれ、その国はあるのです。



そして、

ようやく時がやってきました。


男性性のエネルギー優位で、素晴らしい物質文明が開花したその国…


花は咲き誇り

いつか散る時がきます。


永遠に咲き誇る花は無い、

散る時がきました。


散る…それは男性性の時代の終わりでもあります。


時が満ちたと言う方が適切かもしれません。



龍族の女神が目覚め

硬く閉ざしていた封印は解かれ…ました。


女神は回復しました。


女神と鳳凰の王は

二つで一つ


女神の回復は男性性の回復を呼び…


先ず

龍の王の目覚めを呼びました。


龍の王は、女性性のエネルギーか失われ、男性性優位を払拭するために自らを犠牲にした


だから、女神の目覚めは、龍の王を回復させました。


龍の王は…

『戻ったか、、』と、

ひとこと。


そして、龍族の女神に向かって少し首を垂れ微笑みました。


女神もにっこり

両者は懐かしそうに微笑み合います。



龍の王は

深く息を吸い込んで…

自らのハートを満たしていきます。


ハートは、封印の長さを物語るように、重く硬く、

まるで真鍮のようでしたが、


一つ一つ息を吸い込む事で、

段々と戻っていく…


ゆっくりと、ゆっくりと、

赤いハートになっていく…


龍族の女神は嬉しそうに見つめます。


龍の王の回復は、同時に鳳凰の王の霊体の回復でもあります。


龍の王は鳳凰の王の霊体をまとっていたから…です。


龍の王のハートが赤く波打つほどに、鳳凰の王の霊体も波打つ…


龍族の女神の目から温かいものが流れ…

それは女神のハートを満たしていく。


龍の王のハートが、本来に戻り…


と、鳳凰の王の霊体次元は、龍の王から離れ…


これでやっと


龍の王と鳳凰の王の霊体次元は元の姿に、本来あるべき姿に戻りました。



本来一つであるはずの男性性と女性性


その分断は


男性性優位で素晴らしい物質次元を開花させ

男性性の良さと悪さ、その両面を知る時代となったのです。


けれどもう…その時代も終わります。


男性性優位の時代の素晴らしさは、もう十分に感じ切った。


もう終わりです。


実は、その前に女性性の時代もあり、女性性の良さと悪さも感じきり終わっています。


だから、

本当の意味で戻る…のです。


龍族の女神と鳳凰の王の回復は

男女陰陽エネルギーの回復を意味します。


それは、その国の回復…というのは少し大袈裟かもしれませんが、、その意味もあります。

 


龍族の女神の背中には【剣】がありました。

剣は【櫛の鞘】に入っています。


【鞘】は受け入れ護る女性性

【剣】という男性性を受け入れる


【二つで一つ】



龍族の女神は

自らの背中にある剣を抜き

 

一瞬…太陽と月にかざし…


それはまるで宇宙に許可を取るかのように…


そして


すっと…振りかざしたのでした。


剣の先には鳳凰の王がありました。

鳳凰の王の肉体次元は…


鳳凰を背中に、硬く閉ざされ…

でも金色に輝いています。


龍族の女神は、金色の鳳凰の王をそっと抱きしめ、

 

ハートを重ねました。


龍の王の回復により、女神の胸に蓄えられた温かいものが、


王のハートに…


少しずつ少しずつ…


ハートは…

赤く…


赤は波打ち…

硬い金色を溶かし…


王の目はゆっくり開きます。


鳳凰の王の真っ直ぐに見開かれた目は、一瞬前を見…


こんどはゆっくりと、胸の中の龍族の女神へと落とされる。


その目は

龍族の女神の目へと…


黙って見つめました。


どれだけの時を経たでしょう


どれだけ…

  


鳳凰の王

龍族の女神


本来一つだった男性性と女性性


やっと…


二人の周りを

ただ強い光が覆うのでした。

 

 

男性性と女性性は二つで一つ。


ようやく出会えた喜びは


その国の回復の喜びとなります。