閃きの独り言

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④【鳳凰と龍と麒麟の国】創作

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💐

 

創作のお話しです。

楽しんで頂けたら嬉しいです♪

 

💐


龍の王は、麒麟の国の強大な軍事力を前に戦わずして身を引きました。


でもそれは、この国を明け渡すのとは少し意味が違っていました。


古の時代、

勝者は敗者を封印し、その力を封じるのが習わしではありましたが、今回は意味が違っていました。


龍の王は、麒麟の王にある事を託したのです。

麒麟の王にとっては思いもよらぬ事…

ですが、龍の王からその理由を聞き…

深く頷くしかありませんでした。

 

龍の王が身を引いたのは、
麒麟の王に負けたからではありません。

 

ある必要があったからでした。


それは、


バランスを取るために。


男性性と女性性のエネルギーのバランス…


鳳凰の王と龍族の女神の婚姻は


見えない世界の男女の陰陽バランスを取る意味もあったのです。


龍族の女神が封印された事で、

そのバランスは崩れてしまいました。


女神のエネルギーは女性性のエネルギー鳳凰の王は男性性のエネルギーです。


二柱の婚姻はこの国の男女陰陽のエネルギーバランスを取る意味もありました。


それを知るのも、

鳳凰の王のエネルギーを引き継いだ龍の王だけでした。


鳳凰の王は、肉体と霊体をバラバラにされ、


肉体は封印され

霊体は生きて、龍の王はそれをまとまっていました。

 


女性性のエネルギーである龍族の女神は封印され、

女性性のエネルギーを欠いている事に変わりなく、


龍の王は、鳳凰の王の霊体をまとっているとはいえ、

その霊体の霊力は強大であるとはいえ、いえ、強い霊力であればあるほど、


見えない世界の男女の陰陽エネルギーは、


男性性のエネルギーだけが優位になっていたのです。


男性性のエネルギーは

論理と力のエネルギー


力のエネルギーが優位になった国は、

それを物語るように争いと殺戮の繰り返しとなってしまっていたのです。


見える世界は見えない世界を映し出す合わせ鏡のようなもの。


龍族の女神の封印は、

女性性のエネルギーを欠き、

見えない世界の男女陰陽バランスを崩し、

現実世界に影響を与え、見える世界は男性性のエネルギーが優位となり


力と争いの世界となりました。


それを示すかのように、


麒麟の王は、同じようにこの国を我が物としようとする争いの渦を持つ存在と戦う事になったのです。


争いの渦を持ち、この国を我が物としようとする存在は、


自分こそがこの国の、いや、この世界の神であるというように


この国を当然のように支配しようとしました。


麒麟の王は、それを危惧し、

龍の王もまたそれを危惧しました。


そして、


龍の王は麒麟の王に頼みました。


女性性が封印され、男性性のエネルギーが優位となり、争いばかりになってしまったこの国、

いえ、この世界…


自らを犠牲にする事で女性性とのバランスを取ろうとしたのです。


龍族の女神の封印で、女性性は失われた

男性性優位になる事は、化学や文明は発展するであろうが、今以上に争いは増す。


龍の王は自分が封印される事で、男性性と女性性のバランスを取ろうとしたのです。


それを自己犠牲と言っていいのか?

それは分からないけれど、、


男女の陰陽のエネルギーが崩れてしまったこの国を


男性性である自分が犠牲になる事で、


龍族の女神が封印された事で崩れて、失われた女性性のエネルギー…


そのバランスをとるために

自らを封印して欲しいと麒麟の王に託したのでした。


麒麟の王は


だから、この国は我が物にしてはいけないと…


大陸から渡ってきたのは、

この国を我が物にするためだったけれど、、


それは出来ない事を悟ったのでした。


そして、自らを神と豪語する存在から、この国を護る事になったのでした。


(多分続く)