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【外伝①】鳳凰と龍と麒麟の国〜父と母と息子編《創作》

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2021.8.30 馬城山より

 

💠

 

創作のお話しです。

鳳凰と龍と麒麟の国】の外伝として。

これは①ですが、②の最後まで読んで頂くと、関連が分かります。

 

💠

 

父と母は息子を授かりました。

 

時は流れ、息子は成長し、

自らの意思を持つようになりました。

 

息子は…

父の意に沿わず

父の意向に逆らい

父と息子は半目するようになりました。

 

父は…

息子を王に育て上げその国を掌握しようともくろんでいました。

 

が、

息子は反発し、隣国と和睦の道を望んだのでした。

息子は隣国の王を尊敬し、敬愛しました。

父の意向とは相反したのです。

 

ですが、

そんな息子の思いをよそに

父は隣国を攻め…

息子が敬愛する隣国の王は父により殺害されました。

 

息子は…隣国の王の、我が父による殺害を深く悲しみ…隣国の王の霊体をまといました。

それほど、息子と隣国の王は親交を深めていたのです。

 

【戦うより和睦を…】

息子と隣国の王の想いは同じでした。

 

が、、父は許しませんでした。

父には…

息子をその国の王に据え、その国を一つにまとめるという夢がありました。

王に据えるべく、神のエネルギーをまとわせるつもりでいたのです。

 

神は、遠い異国から運ばれ、

その霊体次元を息子にまとわせることで、神と成し、王と成し、その国を掌握する。

父にはそんな思惑があったけれど、

息子は沿わず…隣国の王の霊体次元を纏ってしまいました。

 

父は、

自分の意に沿わない息子を、その手にかけ…封印したのでした。

 

 

当然、母は…

息子と夫の争いに巻き込まれ…隠れてしまったのです。

父(夫)から追い出されてしまったという方が正確かもしれません。

 

母は息子を護りたかったけれど

父(夫)の力は絶大で、息子の封印を止める事ができなかった…。

 

息子は…

父の手によりその肉体を

硬い硬い【宮】の中に閉じてしまいました。

 

隣国の王の霊体と共にある息子の霊体は…その国の【国土の礎】とされました。

 

国土には…

八つの旗🚩が立てられその目印とされ、

息子と隣国の王の霊体は封印という形で、その国の礎となりました。

 

父には父の想いがあり

息子には息子の想いがあったのです。

 

父は、その国を戦いに勝利する事でまとめようとし、

息子は、和睦しながらまとめようとした。

一つにまとめる

目的は同じなのに…

悲しい親子の争いがあったのです。

 

母は…

悲しみの中にありながらも…

いつかきたるべき【その時】のためにある物を隠し持ちました。

それは…

 

 

結局…

父は息子を封じた事で、異国から運ばれてきた【神】を復活させるという願いは叶わず…

当然、その国を自らがまとめるという夢も叶いませんでした。

 

父が蘇らせたかった神は

息子の肉体がまとう事で初めて完成形となる予定だったけれど…

父は…対抗勢力を掌握できませんでした。

父の夢は叶わなかったのです。

 

長い長い年月が経ち…

 

先ず、国土の礎となっていた霊体次元が集められ…息子の霊体は回復しました。

 

それは、同時に封じられた、隣国の王の霊体の回復も意味します。

 

人の身体は肉体と霊体で成っています。

 

肉体は男性性のように、
現実を成すべく与えられた物質次元。

霊体は女性性のように、
想いという肉体を動かすエネルギー次元。

 

肉体は霊体と共にある事で、やっと一つの働きをします。

男性性と女性性が二つで一つであるように…。

 

息子の霊体が戻り…今度は肉体が戻ります。

 

やっと…

その時はやってきた…

 

母は待って待って待ちました。

気が遠くなるほどの時を…

 

息子の封印をとくべく【神器】を隠し持って…

父(夫)の元を去っていました。

 

神器は二つ。

 

剣は…

その身体の真ん中を貫いてエネルギーを通す…まるで脊柱でした。

 

槍は…

硬く閉ざされた【宮】の封印を優しく解きます。

 

そして、

息子の肉体次元はその姿を現します。

 

長い時を経て…。

歓喜と共に…。

 

母は父と再会し、

父は母に、かつての所業を詫び…

母もまたその時の父の想いを理解しました。

 

二人が見守る中…息子は蘇ります。

 

そして…

 

かつて、父が成したかった

【神】も、息子と一つになったのです。

 

父の想い

母の想い

そして、息子の回復。

 

過去の過ちは、今と未来を成すためにある。

息子の回復は未来を成す。

 

思い残しのやり直しが始まります。

 

息子の回復は

 

未来そのものなのです。