閃きの独り言

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③【鳳凰と龍と麒麟の国】創作

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💐

 

創作のお話しです。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

 

💐

 

時間は遡ります。

 


かつて、

鳳凰の王には対等なパートナーがありました。


鳳凰の妃である女神は、それはそれは美しい龍族の女神でした。


龍の王は鳳凰の王を、心から信頼していたので、娘を鳳凰の王の妃にしたのです。


龍族の女神は、鳳凰の王をとても愛していましたし、鳳凰の王もまた龍族の女神を大切にし、二人は愛し合っていたのです。


とてもとても、、


龍の王の国と鳳凰の王の国が、人間の都合で争いになるまでは…


鳳凰の王と龍族の女神が

その国の王と妃のような存在でした。


まだ、国々は一つにまとまっていなかったので、


その国の代表では有りませんでしたが、

その国の見えない世界の男性性と女性性のバランスを取る男女のペアでした。


この世は陰陽です。


全てには良いも悪いも光も闇も同居する…


両面が一つとなってバランスをとります。


隠から見るか、陽からみるか

見たい様に見ているのは人の勝手にしか過ぎません。

 

鳳凰の王と龍族の女神は


見えない世界の男女の陰陽バランスを取る存在でした。


ですが、


人間同士の都合で、龍の王の国との争いを余儀なくされ、


鳳凰の王は自ら身を引く形で封印され


龍族の女神もまた…

その身を封印されたのでした。


見えない世界の男女の陰陽バランスは、この時崩されたのでした。


人はそんな事も知らないで自分達のエゴで争い

 

龍族の女神を封印し、鳳凰の王の霊体と肉体をバラバラにしました。


龍の王の心中はいかばかりだったでしょう


部下同士の争いで、望まぬ争いを余儀なくされ、

信頼する鳳凰の王を失い、大切な娘も同時に失ったのです。


鳳凰の王と龍族の女神は


封印される事で、

その国の国土の礎となりました。

柱となったのでした。


それを知るのは龍の王だけだったのです。


鳳凰の王は肉体と霊体はバラバラに封印されましたが、

 

強い霊力がありましたので、霊体だけは生きて


龍の王は、その霊体を纏って国を統治したのでした。


勿論、部下達は知りません。

 

そうやって、

龍の王は、鳳凰の王の志を継いで国を統治しようとしたのです。

 

ですが、、

その頃はまだ国は統一されておらず、、

 

また違う勢力が戦いの渦を運んで来ました。

 

大陸から来た麒麟の王は、

最初はこの国を我が物とするために、強大な武力を持ってやってきましたが、


同じようにこの国を狙う勢力を目の当たりにし、


この国を我が物とするには、その勢力と戦う事を余儀なくされました。


麒麟の王は

鳳凰の王の霊体をまとった龍の王から、

この国がどんな国かも聞いていました。


この国がどんな国か

龍の王は鳳凰の王とどんな関係だったか、


鳳凰の王とその妃がどんな役割をしていたか?


王しか知り得ない話でした。

 

麒麟の王は

その上で、この国を狙う勢力と戦う事になったのです。


まるでこの国を護るかのように、、


(多分続く)