閃きの独り言

✨感性のまま✨繫るまま✨気付きのまま✨

【外伝①】鳳凰と龍と麒麟の国〜父と母と息子編《創作》

f:id:mitukihana:20210903082153j:image

2021.8.30 馬城山より

 

💠

 

創作のお話しです。

鳳凰と龍と麒麟の国】の外伝として。

これは①ですが、②の最後まで読んで頂くと、関連が分かります。

 

💠

 

父と母は息子を授かりました。

 

時は流れ、息子は成長し、

自らの意思を持つようになりました。

 

息子は…

父の意に沿わず

父の意向に逆らい

父と息子は半目するようになりました。

 

父は…

息子を王に育て上げその国を掌握しようともくろんでいました。

 

が、

息子は反発し、隣国と和睦の道を望んだのでした。

息子は隣国の王を尊敬し、敬愛しました。

父の意向とは相反したのです。

 

ですが、

そんな息子の思いをよそに

父は隣国を攻め…

息子が敬愛する隣国の王は父により殺害されました。

 

息子は…隣国の王の、我が父による殺害を深く悲しみ…隣国の王の霊体をまといました。

それほど、息子と隣国の王は親交を深めていたのです。

 

【戦うより和睦を…】

息子と隣国の王の想いは同じでした。

 

が、、父は許しませんでした。

父には…

息子をその国の王に据え、その国を一つにまとめるという夢がありました。

王に据えるべく、神のエネルギーをまとわせるつもりでいたのです。

 

神は、遠い異国から運ばれ、

その霊体次元を息子にまとわせることで、神と成し、王と成し、その国を掌握する。

父にはそんな思惑があったけれど、

息子は沿わず…隣国の王の霊体次元を纏ってしまいました。

 

父は、

自分の意に沿わない息子を、その手にかけ…封印したのでした。

 

 

当然、母は…

息子と夫の争いに巻き込まれ…隠れてしまったのです。

父(夫)から追い出されてしまったという方が正確かもしれません。

 

母は息子を護りたかったけれど

父(夫)の力は絶大で、息子の封印を止める事ができなかった…。

 

息子は…

父の手によりその肉体を

硬い硬い【宮】の中に閉じてしまいました。

 

隣国の王の霊体と共にある息子の霊体は…その国の【国土の礎】とされました。

 

国土には…

八つの旗🚩が立てられその目印とされ、

息子と隣国の王の霊体は封印という形で、その国の礎となりました。

 

父には父の想いがあり

息子には息子の想いがあったのです。

 

父は、その国を戦いに勝利する事でまとめようとし、

息子は、和睦しながらまとめようとした。

一つにまとめる

目的は同じなのに…

悲しい親子の争いがあったのです。

 

母は…

悲しみの中にありながらも…

いつかきたるべき【その時】のためにある物を隠し持ちました。

それは…

 

 

結局…

父は息子を封じた事で、異国から運ばれてきた【神】を復活させるという願いは叶わず…

当然、その国を自らがまとめるという夢も叶いませんでした。

 

父が蘇らせたかった神は

息子の肉体がまとう事で初めて完成形となる予定だったけれど…

父は…対抗勢力を掌握できませんでした。

父の夢は叶わなかったのです。

 

長い長い年月が経ち…

 

先ず、国土の礎となっていた霊体次元が集められ…息子の霊体は回復しました。

 

それは、同時に封じられた、隣国の王の霊体の回復も意味します。

 

人の身体は肉体と霊体で成っています。

 

肉体は男性性のように、
現実を成すべく与えられた物質次元。

霊体は女性性のように、
想いという肉体を動かすエネルギー次元。

 

肉体は霊体と共にある事で、やっと一つの働きをします。

男性性と女性性が二つで一つであるように…。

 

息子の霊体が戻り…今度は肉体が戻ります。

 

やっと…

その時はやってきた…

 

母は待って待って待ちました。

気が遠くなるほどの時を…

 

息子の封印をとくべく【神器】を隠し持って…

父(夫)の元を去っていました。

 

神器は二つ。

 

剣は…

その身体の真ん中を貫いてエネルギーを通す…まるで脊柱でした。

 

槍は…

硬く閉ざされた【宮】の封印を優しく解きます。

 

そして、

息子の肉体次元はその姿を現します。

 

長い時を経て…。

歓喜と共に…。

 

母は父と再会し、

父は母に、かつての所業を詫び…

母もまたその時の父の想いを理解しました。

 

二人が見守る中…息子は蘇ります。

 

そして…

 

かつて、父が成したかった

【神】も、息子と一つになったのです。

 

父の想い

母の想い

そして、息子の回復。

 

過去の過ちは、今と未来を成すためにある。

息子の回復は未来を成す。

 

思い残しのやり直しが始まります。

 

息子の回復は

 

未来そのものなのです。

 

⑥【鳳凰と龍と麒麟の国】創作

f:id:mitukihana:20210930175732j:image

2021.8.30 馬城山中腹

 

💐

 

創作のお話しです。

 

💐

 


長い時が経ちました。


麒麟の王は全てを胸に秘めて

その国を護り

 

その肉体は朽ち果て、

もう誰も知る人はいない

それほどの時間が経過しました。



男性性のエネルギーである鳳凰の王の力は絶大でしたので、


龍の王の封印でもバランスが取れず、やはり、男性性のエネルギー優位で、国は成されていきました。


女性性は霊体次元〜意識・想い

男性性は肉体次元〜事象・物質

本来は二つで一つなのです。


女性性が失われ、

男性性が優位になるとは

つまり物質文明が発展するという事


女性性が失われた事で【想い】は欠落しましたが

男性性優位で【物質文明】は素晴らしい発展を遂げました。



封印された龍族の女神


鳳凰の王

龍の王


その想いを護った麒麟の王


それぞれに…


国という国土と

国民という意識を


護ったのでした。


かつてこの国にはそのような存在がありました。


麒麟の王亡き後は、

誰一人として知る人は居ないけれど、

引き継がれ、その国はあるのです。



そして、

ようやく時がやってきました。


男性性のエネルギー優位で、素晴らしい物質文明が開花したその国…


花は咲き誇り

いつか散る時がきます。


永遠に咲き誇る花は無い、

散る時がきました。


散る…それは男性性の時代の終わりでもあります。


時が満ちたと言う方が適切かもしれません。



龍族の女神が目覚め

硬く閉ざしていた封印は解かれ…ました。


女神は回復しました。


女神と鳳凰の王は

二つで一つ


女神の回復は男性性の回復を呼び…


先ず

龍の王の目覚めを呼びました。


龍の王は、女性性のエネルギーか失われ、男性性優位を払拭するために自らを犠牲にした


だから、女神の目覚めは、龍の王を回復させました。


龍の王は…

『戻ったか、、』と、

ひとこと。


そして、龍族の女神に向かって少し首を垂れ微笑みました。


女神もにっこり

両者は懐かしそうに微笑み合います。



龍の王は

深く息を吸い込んで…

自らのハートを満たしていきます。


ハートは、封印の長さを物語るように、重く硬く、

まるで真鍮のようでしたが、


一つ一つ息を吸い込む事で、

段々と戻っていく…


ゆっくりと、ゆっくりと、

赤いハートになっていく…


龍族の女神は嬉しそうに見つめます。


龍の王の回復は、同時に鳳凰の王の霊体の回復でもあります。


龍の王は鳳凰の王の霊体をまとっていたから…です。


龍の王のハートが赤く波打つほどに、鳳凰の王の霊体も波打つ…


龍族の女神の目から温かいものが流れ…

それは女神のハートを満たしていく。


龍の王のハートが、本来に戻り…


と、鳳凰の王の霊体次元は、龍の王から離れ…


これでやっと


龍の王と鳳凰の王の霊体次元は元の姿に、本来あるべき姿に戻りました。



本来一つであるはずの男性性と女性性


その分断は


男性性優位で素晴らしい物質次元を開花させ

男性性の良さと悪さ、その両面を知る時代となったのです。


けれどもう…その時代も終わります。


男性性優位の時代の素晴らしさは、もう十分に感じ切った。


もう終わりです。


実は、その前に女性性の時代もあり、女性性の良さと悪さも感じきり終わっています。


だから、

本当の意味で戻る…のです。


龍族の女神と鳳凰の王の回復は

男女陰陽エネルギーの回復を意味します。


それは、その国の回復…というのは少し大袈裟かもしれませんが、、その意味もあります。

 


龍族の女神の背中には【剣】がありました。

剣は【櫛の鞘】に入っています。


【鞘】は受け入れ護る女性性

【剣】という男性性を受け入れる


【二つで一つ】



龍族の女神は

自らの背中にある剣を抜き

 

一瞬…太陽と月にかざし…


それはまるで宇宙に許可を取るかのように…


そして


すっと…振りかざしたのでした。


剣の先には鳳凰の王がありました。

鳳凰の王の肉体次元は…


鳳凰を背中に、硬く閉ざされ…

でも金色に輝いています。


龍族の女神は、金色の鳳凰の王をそっと抱きしめ、

 

ハートを重ねました。


龍の王の回復により、女神の胸に蓄えられた温かいものが、


王のハートに…


少しずつ少しずつ…


ハートは…

赤く…


赤は波打ち…

硬い金色を溶かし…


王の目はゆっくり開きます。


鳳凰の王の真っ直ぐに見開かれた目は、一瞬前を見…


こんどはゆっくりと、胸の中の龍族の女神へと落とされる。


その目は

龍族の女神の目へと…


黙って見つめました。


どれだけの時を経たでしょう


どれだけ…

  


鳳凰の王

龍族の女神


本来一つだった男性性と女性性


やっと…


二人の周りを

ただ強い光が覆うのでした。

 

 

男性性と女性性は二つで一つ。


ようやく出会えた喜びは


その国の回復の喜びとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑤【鳳凰と龍と麒麟の国】創作

f:id:mitukihana:20210929184954j:image

2021.9.26 土手から

 

💐

 

創作のお話しです。

④を上げてからかなり時間が経ちましたが、やっと続きを書きましたw

 

ここまで読んでくださった皆様には

本当にありがとうございます。

 

💐

 


麒麟の王は、龍の王からの依頼を…

静かに聞きました。


既に、かつてその国に何があったか、

鳳凰の王と龍族の女神に何があったか、


全ての事実を鳳凰の王の霊体から聞き、どんな想いでこの国を成そうとしていたかも聞いていましたので、

 

龍の王の少ないことばから、

全てが伝わって来る…

話しはすんなり落ちました。


龍の王は、鳳凰の王を心から信頼している事も、ことばは無くとも伝わってきました。


龍の王は、鳳凰の王の封印後にその霊体をまとってまで、国を成そうとした…


龍の王の鳳凰の王への想いはいかばかりか…ことばは必要ありません。

 

麒麟の王の心に熱いものが湧きます。



龍の王の依頼は…


『私を封印して欲しい』


でした。


 

龍族の女神の封印により、

女性性のエネルギーを欠き、

男性性のエネルギーが優位になり、

争いばかりになったこの国のバランスを取るには男性性が犠牲になるしかない。


自らの身を犠牲にする事でバランスを取る。


龍の王の覚悟は揺るぎ無い。

 

麒麟の王は、龍の王の想いを静かに受け取り、


断る事はできない…と。

 

そして…


龍の王をその国に封印しました。


その国の土台にするかのように

まるで礎であるかのように

龍の王は封印されました。


その国は


鳳凰の王、龍族の女神

龍の王の上に成された国と言えるのです。


それを知るのは麒麟の王ただ一人…

部下でさえ誰一人知りません。



こうやって…

麒麟の王は、太陽の女神をシンボルにしてこの国を成していく事になったのです。


人間同士の争いで封印された鳳凰の王


鳳凰の王のパートナーで封印された龍族の女神


女性性のバランスを取るために自ら身を犠牲にした龍の王


麒麟の王は全てを胸に秘めて、

表向きはその国を征服したかのように…

国を成して行きました。

 

女神をシンボルにして…。

 

来るべき日

 

その日のために、

 

預かった…

という方が正確かもしれません。

 


つづく

 

 

 

 

 

 

愛の形② 《創作》

f:id:mitukihana:20210925210708j:image

2021.9.25 夕焼け

 

💠

 

創作のお話しです。

続きです。

 

💠 


更に長い長い年月が経ち…


肉体を離れた男女の魂が、

再び肉体に宿る時がやってきました。


女が戻り…

そして男もまた戻り…


女は肉体を持ち、

同時に男も肉体を持ちました。


二人はまたその星に生まれ、再び出会う時が来たのです。

 

 

『知っている

初めて会うのではない

知らないけど知っている』


二人は心の中で、そう感じていました。


懐かしさと愛しさ…

けれど同時に

えもいわれぬ痛みが胸を指す。


女は男を目の前にして

自らに湧く強い愛情と憎しみにおののき…


男は罪悪感故に、

女に…子宮とハートを戻しました。


男は女が喜ぶ姿が嬉しかった、ただそれだけでした。


女の目から温かい涙が流れ…

その涙は男のハートをも満たしていくのでした。


女は…かつて奪われたハートと子宮を取り戻す事で、

自分と男の間に何があったかを思い出すことになりました。


共鳴し共振する。


男もまた…思い出していました。

二人の間に何があったか…を。


それを思い出す事は

それぞれの心の柔らかい場所を刺す…

 

二人の中の

遥かかなたに忘れ去っていた記憶を思い出す事は…


男の深くにある罪悪感が

女には慟哭が

愛の深さと同じだけ湧く事でもある…

ですが…もう止める事はできません。


凸凹が一つにもどり、◯となるために湧き出るものを感じ直す必要があったのです。


それはどれほど心を揺さぶり

肉体に負荷をかけたか

それは二人自身にか分からないことでした。


それに、それは、

かつてバランスを崩した

その星の男女陰陽エネルギーを回復させる意味もあります。


互いの心の痛みを超える事は

星のエネルギー回復でもあったのです。

 


女は男に素直に伝えました。


自らの慟哭を

自らの悲しみを

かつての想いを。


自らを神と名乗る存在から貴方を護りたかった事を。


争いになった事がどれほど悲しかったかを…


分かってもらえない事が悲しかった

それだけだった

と。


そして深く男を愛している事を。

 

男は…

俯き黙って聞いています。


女は…

真っ直ぐ男の目を見ます。


男は

 

『違う』

 

ひとこと。

 

それは何かを払拭したいがために、男の口から放たれたかのように…


『結果的に、私は騙された。

それは紛れもない事実。

だが、それは長く時を経た後の事、

私は自ら進んでソナタを封じた』


女の心には

別の痛みが沸き立つ…。


『私はこの星を豊かで便利な星にしたいと思った』


〜だから、私を退けた?


『そうだ』


〜女性性は必要無いと考えたのですね?


『…すまない』

 


女の心は空になりました。

自分のハートがすっぽりと空になるのをどうする事も出来ず…


嗚呼…


女は空(そら)を見上げるかのように、自らのハートの空(くう)を見、


しばらく感じた後…

男のハートに目をやりました。


男の心には

女と同じような空(くう)がありました。


女はその目を曇らせる涙を拭き、男の心の空を見つめました。


そこには

自分と同じ色がある。

 

ハートの形は全く違うけれど、色は同じだったのです。


 

男と女が◯でいた時代

自らを神と名乗る存在が現れる前の時代は…


女性性のエネルギー優位の時代でした。

女性性優位は、男性性優位とは真逆。

 

心は豊かではあるものの、不便な世界。

物質文明とは程遠い世界でした。


女性性は男性性を虐げ、男性性の不満が渦巻く時代でもありました。


だから、男は決断したのです。

女性性は排除しようと。


そして、男性性のエネルギー優位の時代を成し、便利で快適な物質文明を成そうと。


男は身を切る想いだった…


女を排除する事は、自らの女性性を削る事に他ならないから。

 

二つで一つだから。


女は男の、ことばにできない想いを、男の心の空の中に見たのです。


自分とは形が違う

でも、色は同じ。



女性性の時代が終わり、

女性性から男性性の時代に入る時


男と女は分断し

◯は凸凹となったのです。


凸は肉体次元であり物質次元

凹は霊体次元であり意識次元


凸は男性性

凹は女性性


合わさる事で一つとなる。

 

女性性の時代に女性性の良さと悪さを知り

男性性の時代にもまた男性性の良さと悪さを知った


そのために、

男は自らの肉体を削り

女は慟哭を負いました。

 


女は受け入れ護るエネルギー

男は全てを写し照らすエネルギー


男と女は凸凹

 

長く長く離れ離れだった一つと一つが、ようやく戻り、◯となる。

 

それを愛と呼ぶには…

ことばにした途端

消えてしまいそうになる。

 

 

でも、やっぱり

 

その形を

 

愛と呼ぶ


…のかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛の形① 《創作》

f:id:mitukihana:20210925212545j:image

2021.9.25 夕焼け

 

💠

 

創作のお話しです。

 

💠

 

愛し合うひと組の男女がありました。

 

二つで一つ。

男は女のためにあり
女は男のためにあり

互いにあるものは、互いに無いものを補い合い

凸凹と組み合わさり、一つの◯のように…二人はありました。

 

ある時、

自らを神と名乗る存在が囁きました。

『私と組んでこの星を素晴らしい星にしないか?』と

 

男は存在を信じ
女は存在を信じませんでした。

 

男は星が良く成るなら…と
神と名乗る存在と組む事になりました。

 

女は存在を信じる事が出来なかった…
本当の神は自らを神と名乗ったりはしない。

 

男にそれを伝えても信じてもらえず、
いつしか◯に亀裂が入り始め…

神と名乗る存在を信じない女は、
異端者扱いされるようになりました。

 

神と名乗る存在は、
男を巧みに操り、男と女を仲違いさせ…

自分を信じようとしない女を退けました。

 

 

男には強い霊力がありましたので、

 

神と名乗る存在は、
ことば巧みに男を騙してその霊力を我が物とすべく

霊体次元と肉体次元を分断して
霊体次元を封印する事で、男から霊力を奪い取り…

 

男は霊体次元を封印された事で、傀儡のようにされました。

 

神と名乗る存在は

そうやって…
女と男を分断し、
その国を我が物とすべく動いたのでした。

 

凸のエネルギーを我が物として、凸のエネルギーを利用してその国を成したのです。

 

人は男性性と女性性から成る。

男と女は凸凹です。

本来あるべき二人は引き離され
◯はいびつな凸と凹に分けられました。

 

これは、星の男性性と女性性のエネルギーバランスを崩す事となり…

 

男性性だけのエネルギーが優位になったその国は、

 

争いと殺戮
競争と勝敗

ばかりの国となりました。

 

物事は両面…

競争原理は男性性の原動力。

切磋琢磨というエネルギーは、文明を発展させるという素晴らしい側面もありましたが、

反面、他人に対しての思いやりという欠落した心を加速させる事にもなったのです。

 

 

男と女は争いになりました。

女は迫害され…追われ…

でも深く男を愛していましたので、
争いなどしたくない…

どれほど悲しかったことか…

 

『分かって欲しい…』
ただそれだけだった。 

 

けれど…訴えれば訴えるほどに、溝は深くなるばかり…

 

そして…虚しく…

失われつつある自らの命を前に、

想いを噛み締める事になったのでした。

 

命はいつか尽きる
いずれ命は尽きる

これだけは全ての人間に平等で抗えない事実。

 

ただ、その時が早いだけ。

 

唯一の望みは…分かって欲しい。

自分の命を失うより、男から理解されない事が悲しかった。

 

女はそんな想いを負ったまま…
封印という眠りについたのでした。

 

 

女と男は一つの◯

分断はどれほどの痛みがあった事でしょう。

 

男への深い愛
同じ深さの悲しみ。

 

魂の片割れは切っても切れはしない。

 

悲しいかな、それは同時に

その星の男性性と女性性のエネルギーバランスを崩す事になり…

 

星は男性性だけのエネルギーが優位になり…

争いと殺戮
競争と勝敗

が、優位となったのです。

 

競争原理は男性性の原動力。

切磋琢磨というエネルギーは、文明を発展させるという素晴らしい側面もありましたが、

反面、他人に対しての思いやりという欠落した心を加速させる事にもなったのです。

 

男女は二つで一つ

 

もし、この時
男女が分断されてなかったなら
星の発展は違うものになっていたかもしれません。

 

互いに競争しながら、互いを思いやれる…

素晴らしい物質文明の発展と発達は成されなかったかもしれませんが、
心は穏やかで豊かだったかもしれません。

 

けれど、素晴らしい物質文明が開花した事は確かです。

 

物事は全て両面
どちらの面に良いも悪いも無い。

 

必要な事象が現れる

ただそれだけ…

それを神の采配と呼ぶのかもしれません。

 

 

その後

長い長い年月が経ち…

その星の物質文明は男性性のエネルギー優位で

素晴らしい物質文明は開花し…

発展を遂げ…

 

男の肉体も朽ち果てました。

 

つづく

回復 《創作》

f:id:mitukihana:20210802081810j:image

2021.7.29 於〜北村直登展〜大分市美術館〜

作品タイトル〜きのうを超える 大分〜

 

💠

 

プチ創作です。

 

💠

 

 

騙されなかった女性性

騙された男性性

 

退けられた女性性

力を奪われた男性性

 

女性性は回復し

回復は慟哭から許しへと向かう。

 

それは同時に

男性性を許し

男性性を救うこと。

 

女性性は男性性により

本来の位置に戻り

 

男性性は女性性により

本来の力を回復する。

 

女性性の回復は

男性性から愛されている事を思い出す事で

自らを愛す事。

 

男性性の回復は

女性性を愛し与え回復させる事で

自らのエネルギーが戻る事。

 

本来一つだった男性性と女性性は

分断された事で

 

女性性は男性性の愛を失い

男性性は自らのエネルギーを失った。

 

分断された男性性と女性性は

本来一つ

 

回復は

人の本来の力の回復。

 

男性性と女性性が一つに戻る

二つで一つに戻る

 

それは、

 

本来の力以上の力の回復となる。

光 《創作》

f:id:mitukihana:20210729082344j:image

2021.6月 実家の紫陽花

 

💠

 

創作のお話しです。

 

💠

 


その国は意図された。


世界を集め

世界が集う。


華々しい光は光であり


希望をまとわせ、


明るく照らす。


光は


その陰さえ見えぬよう強く放たれる。


光は強く強く目を眩し。


光の下は見えなくする。


光の下にあるものは

 


病み。


何故その国なのか?


何故なのか?


光を操る連中は、


光より強いものを知り、恐れる。


自分達が世界の光を掌握し


世界を抑え、納め、収め、治めてきた。

 

自分達こそ光だと。


自分達は光だと。

 

全てを照してきた

 

全てを治めてきた

 

我が光だと。

 

でも、


それ以上に強い光がある

 

その光には、自分達はかなわない。

 

自分達の光はかき消される。


と、

 

知っている。


自分達には手が出せない。


だから、

 

その国を光で意図した。


光の衣を着た闇。


その国には光より強い光がある。

 

衣なんかじゃない


真の光

 

真は神

 

その国にしかない。

 

偽りの光じゃない。

 

真の

 

神の

 

光。

 

星々は朝が来れば消える。


月は姿を消し

 

漆黒の闇は明ける。

 

どんな光もかなわない。

 

その国にある光


それは…

 

太陽。